緩傾斜護岸

緩傾斜護岸

護岸・堤防の裾幅を拡げ、勾配を緩やかにすることにより、耐震性をたかめるとともに、身近な水辺空間を実現して親水性を向上させた護岸。また、海中部では海藻を生育させやすく多様な生態系を創出できる。

1.関西国際空港

関西国際空港では、一期空港島の護岸延長11.2kmの約78%を占める8.7km、二期空港島でも護岸延長13kmの約90%を緩傾斜護岸にしています。
空港島の緩傾斜護岸に多くの海藻が着生し、その周りに多くの魚が集まってきています。これは、ブロック式の構造物や捨石を用いた緩傾斜護岸には、藻場の形成や一種の漁礁としての効果があり、その海域が生物や魚類にとって望ましい生態系になったことをあらわしています。

緩傾斜石積護岸の構造

2.舞洲緑道

大阪市此花区にある人工の島「舞洲」の北岸は、緩傾斜護岸を採用し、藻場の形成で海水の浄化を図るとともに、磯遊びを楽しめる人工の磯として整備しています。この磯に沿ってジョギングやサイクリングが楽しめる緑道が整備されています。

延長約1km、千枚敷テラス、磯遊び場、緑道、展望塔等

大阪湾再生の推進

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